酢醤油

お父さんがやれって。

読書感想文 【箱庭図書館 著:乙一】

ふと思い立ったのでこれから何かしら読了するたびに感想文というかそんなこと書いていこうかと。
最初ということで自分の中での活字、文章、物語と言うものについても書いておく。

幼い頃から元々活字というものに触れるのは嫌いではなかった、かと言って自分から進んで読むような子供ではなかったと思う。
ほんの些細なきっかけとしては小学校3,4年の頃だったか、別に学校でやれと言われたわけでもないのだが、「宇宙船地球号」という今考えたら本当にありふれたタイトルで文章を書いた。
別段量が多いわけでもなく原稿用紙としては4枚分だったと思う。だけど自分の中では本当に大量に書いた気持ちだった。
思い返してみると決して世には出せないような本当に拙い文章だったと思う。だけど書いてる時はとても楽しかったのを覚えてる。
自分の考えた話が、人物が紙の上で自由に動くのが楽しくて仕方がなかった。
ただ、それ以来自分が本にのめり込んだかというとそういうわけでもない。

自分の中でこれだ!というきっかけはそれからしばらく後、中学2年の頃、いじめがきっかけ。
別にふさぎ込んでいたわけでもなくただただすることがなかったから図書室にいた、そこでたまたま読んだ本がとても面白くてそこからどんどん読むようになっていったと思う。
きっかけになったくせにタイトルを覚えてない、けど、別にそれが何だったかなんて重要ではない、本当にその1冊に出会えてよかった。

それからは高校卒業まで本当にたくさんの本を読んだと思う、でも成長するに連れて忙しくなったりであまり読まなくなっていった。
それでも不定期で異様に活字が読みたい!!!ってなる時期が来る、自分の中ではそのことを生理って呼んでる(嘘です)
ちょっと前は話題の伊藤計劃のハーモニーと虐殺器官を読んで3日間はずっとそのこと考えてた。

それからしばらく時間が空いて先日生理が来た。
基本的にはファンタジー、SFが好きなのだが、その時はどうしても人間を感じたい(?)青春したいみたいなことを思った(クリスマスだったのもある)
いろいろ調べていく中で乙一の失踪HOLIDAYがいいかなーと。

しかし
どこにもない。

ないかーって思ってたところに気になるタイトル。
が、今回読んだ箱庭図書館。

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この作品は少し色が違って、読者のボツ原稿を応募してもらってその中から選考した作品を乙一がリメイクする、短編集だった。
個人的には短編集なんだけど同じ舞台で作品間で繋がりがあったりするのがとても好きなのだがこれがまさにそれだった。
他人の作品で、色も世界観も違うのにあそこまで綺麗に収まるのは本当に物書きってすごいなって思った(小並感)
短編集なので一概にこうだっていう感想がないんだけど、一番好きだった話は 青春絶縁体
この話の雰囲気とか、部長と主人公のやり取りとかがたまらなくみぞおちをえぐってきた。
絶対部長は超絶美人だしこの話を読んでる間にやにやが止まらなかった。
ちなみに各話の元作品はここで公開しているので目を通してみても面白いと思う。
http://renzaburo.jp/8528/
個人的に乙一の文体がとても好きなのでどの話も没入してしまう(駅のホームに降りて立ちっぱで15分ほど読んで次の電車が来てはっと気がついた)
余談だけど主人公に感情移入するのでエロゲやり終えた後とか半端ない悲しみが襲ってくるのなんとかしてほしい。
青春絶縁体だけじゃなくても最終話のホワイトステップも不思議で楽しくて本当に温まる話だったからほんとうに読んで欲しい。
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